新型コロナウイルスの感染拡大防止のために厚生労働省がインストールを促している「COCOA」アプリはブルートゥースで人々の接触を管理しています。つまり常時通信しているような状態にあるということです。そのことから通信費が気になってしまう人もいるのではないでしょうか。こちらでは「COCOA」アプリの通信方法と通信費について紹介します。
接触確認アプリ「COCOA」とは
「COCOA」とは、新型コロナウイルス感染拡大の予防策として厚生労働省が「パーソルプロセス&テクノロジー」へ委託して開発した接触確認アプリです。スマートフォンへインストールし設定することで陽性者との接触を管理できるようになります。
使用方法も老若男女問わず使いやすいように設計されていて安心して使うことができます。基本的にはスマートフォンにインストールして、ブルートゥースをONにしたままで日常生活を送るだけなので使うというよりは、スマートフォンに設定するというような感覚に近いアプリです。
COCOAアプリに使われている近接通信機能(ブルートゥース)とは
「COCOA」アプリで接触を管理するために使われているのは主にブルートゥースが使われています。ブルートゥースが使われていると言われてもわからない人のために少し解説します。
近接通信機能(ブルートゥース)とは、10m以内の距離で通信できる無線通信の規格の1つです。国際標準規格となっているので対応機器であれば国内海外問わず接続可能となっています。
身近な通信方法としてWi-Fi接続と比較してみましょう。
通信できる距離 | 使用する電力 | 通信スピード | |
ブルートゥース | 狭い | かなり少ない | 少し遅い |
Wi-Fi | かなり広い | 多い | 速い |
上記のようにWi-Fiと比較するとメリットとデメリットがハッキリと見えてきます。
通信できる距離が狭いので「COCOA」アプリの接触とする条件「1メートル以内の距離に15分以上」の管理に向いていると言えます。
COCOAアプリの通信費について
「COCOA」アプリの通信費はかなり低く設定されています。現在のスマートフォンのキャリア契約であれば問題なく利用することができます。
通信費が必要になるのはスマートフォンに「COCOA」アプリをインストールする時と、「COCOA」アプリが起動している時です。インストールする際の通信に関してはアプリのデータサイズが約152MBなので写真一枚分くらいの低容量となっています。
アプリ利用の通信費はブルートゥースを利用するので、かなり低い設定になっています。
結果として、どちらの通信費に関しても気にすることはない程度ですので、安心して「COCOA」アプリを使いましょう。
COCOAアプリの電池消耗について
「COCOA」アプリはスマートフォンのブルートゥース機能を常にONにしていないと意味がありません。そのためスマートフォンの電池消耗を気にする人も多いと思いますが、実際には電池消耗がかなり効率良く抑えられています。
まずブルートゥース機能で通信しているとWi-Fiで通信しているよりも電池消耗を抑えられます。それだけではなく、普段からブルートゥース機能をONにしているほうが長持ちするということもデータが出ていてわかっています。
電池消耗は問題なく使えますが少しだけ注意点があるので該当していれば対処してください。使っているスマートフォンに「節電モード」や、「省電力モード」といった電池消耗を抑える機能が備わっていて機能をONにしている場合には、「COCOA」アプリに対して影響しないようにしましょう。
「節電モード」や、「省電力モード」がONになっていると、「COCOA」アプリの通信を遮断してしまってスマートフォンに「COCOA」アプリをインストールしている意味がなくなるので、くれぐれも注意してください。
COCOAアプリを使ってみた結果、良かったと思うポイント
「COCOA」アプリを使ってみて良かったのは、ブルートゥース機能をONにしていて他のワイヤレスイヤホンなどの機器を問題なく接続できるところです。同じようにブルートゥース機能を使用していると干渉していまいそうに感じますが、「COCOA」アプリと機器の接続は少し違う接続方法になっていて全く干渉せずに使うことができました。
もう1つ良かった点は、スマートフォンに負担を与えないところです。スマートフォンは色んなアプリが裏で動いていたりしていて、アプリ数が増えると負荷がかかってしまいます。「COCOA」アプリはアプリ自体のファイルサイズが軽くて、通信も微量で済むので少し古いスマートフォンを使っていても問題なく利用できるところはありがたいです。
アプリのちょっと気になる点(イマイチな点、改善してほしかったり、デメリットを感じるポイントの意味)
「COCOA」アプリのイマイチな点は、使い方のところにブルートゥース機能をON/OFFにする方法が記載されていないところです。「COCOA」アプリは老若男女問わずインストールすることがあるアプリです。高齢者の人が普段使わないブルートゥース機能に触れるとなるので、OSで分けて説明があったほうが安心して使えると思いました。
デメリットと感じる点は、ブルートゥース機能をOFFにしてしまうと意味がないところです。これはブルートゥース機能で通信しているので、しょうがないことですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために使うアプリというところを踏まえると、気づかないうちにブルートゥース機能をOFFにしていて接触を管理できていなかったというのは最悪の場合、命に関わってくるので何か対策ができればいいなと感じました。
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